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台風の停電・断水に備えるチェックリスト|水・トイレ・電源の安全確認

トレンドインサイト編集部|公開:2026年7月28日|内容訂正:2026年9月21日

停電・断水への備えは、買うものの数だけでなく、家族が安全に使えるか、医療や避難の支援につながれるかまで確認します。この記事は家庭で点検するときのチェックリストです。災害が迫っている場合は、買い物より気象情報・自治体の避難情報と身の安全を優先してください。

最初に確認する、家族固有の備え

在宅医療機器を使う家庭は、電源の確保を後回しにしないでください。主治医、機器事業者、自治体等と、使える予備電源、稼働時間、連絡先、搬送方法、避難先を平時から確認します。一般向けのポータブル電源を買うだけで、その医療機器に使えるとは限りません。東京都の要配慮者への支援も、事前の支援計画と電源・搬送の確保を案内しています。

乳幼児のミルク、アレルギー対応食、服用中の薬、介護用品など、代替しにくいものも家庭ごとに書き出します。避難所に必ず必要品があるとは限らないため、処方薬等は医療機関・薬局と相談してください。

水と食品は人数×日数で確認

政府広報の食品備蓄案内では、食品は最低3日分、できれば1週間分程度、水は飲料・調理用で1人1日約3Lが目安です。これは「3日で必ず救援が来る」という保証ではありません。

人数 3日分の水 7日分の水
1人 9L 21L
2人 18L 42L
4人 36L 84L

上表は3L×人数×日数の編集部計算です。手洗い等に使う水は別に考えます。備蓄は取り出せる場所に分散し、避難の通路を塞がないようにします。普段食べるものを少し多めに持ち、期限の近いものから使って補充すると、食品を入れ替える習慣にできます。

断水:容器とトイレを一緒に準備する

給水容器は、食品用として使えるものを選び、清潔に保管します。満水の容器を階段で運べるかも考えてください。大きい1個より小さめの複数個が扱いやすい場合があります。家族に合う量を、無理なく持てる重さで確認します。

携帯トイレは家族の普段の使用回数と備える日数から必要数を見積もり、袋・凝固剤・処分方法を製品の説明で確認します。便器が使えるか、排水管の点検が済んでいるかは別問題です。集合住宅で排水設備の損傷が疑われるときは、自己判断で水を流さず管理者の案内に従ってください。

小さい子どもがいる家庭は残し水を勧めません

浴槽の蓋だけでは溺水事故を防げません。消費者庁は、小さい子どもがいる家庭では入浴後に水を抜くこと、子どもだけで浴室へ入れない環境をつくることを案内しています。水を入れたバケツ等も放置しないでください。防災のためでも家庭内の事故を増やさない備えが必要です。出典:消費者庁・家庭内の溺水事故。

停電:照明・連絡手段・調理器具を安全に使う

懐中電灯、電池、連絡手段、充電器、対応するケーブルを一組で点検します。バッテリーの表示容量だけでスマートフォンを何回充電できるかは決まりません。製品の取扱説明書に従い、残量や劣化・破損も確認してください。膨らんだり異常がある電池を使い続けないようにします。

カセットこんろは機器指定のボンベと器具を使い、正しく装着します。換気のない場所や車内・テント内などの閉め切った空間では使用しないでください。不完全燃焼による一酸化炭素中毒のおそれがあります。ボンベが加熱される使い方を避け、鍋の大きさや設置場所も説明書に従います。出典:NITE・災害時の燃焼機器の注意。

燃料を燃やす携帯発電機と蓄電池型のポータブル電源は別物です。携帯発電機を屋内で使わないでください。窓を開けるだけで安全になるものではありません。出典:NITE・発電機の一酸化炭素中毒と通電火災。

加熱なしで食べられる食品も備えると、安全に火を使えない場合の選択肢になります。現金も少額紙幣・小銭を用意するなど、通信・決済障害に備えて手段を分けておきます。

停電後の食品:「何時間なら必ず安全」ではない

冷蔵庫の開閉は最小限にします。農林水産省は、扉を開けない場合でも低温を保てる時間は気温や食品量で変わると注意しています。保存温度を適切に保てなかった要冷蔵・要冷凍食品は食べずに処分し、完全に溶けた冷凍食品の再冷凍は避けてください。時間だけや、におい・見た目だけで安全を判定しないようにします。出典:農林水産省・停電や断水、浸水時の食中毒予防。

保冷用に凍らせた水を自動的に飲料用へ回すのではなく、容器の衛生、保存方法、飲用として安全に扱っていたかを確認します。保冷剤の中身は飲めません。飲料水は別に確保しておきましょう。

買い足す前の点検表

項目 自宅で確認すること
水・食品 人数分、期限、保管場所、アレルギーへの対応
トイレ 回数、袋、使用手順、ごみの扱い
照明・連絡 点灯、残量、電池、ケーブル、紙の連絡先
医療・介護 個別の必要品と電源、支援者、搬送・避難計画
調理器具 対応ボンベ、換気、安全に設置できる場所

この表は購入ランキングではありません。すでにあるものを数え、不足品を家族の事情に合わせて補充するためのものです。特定の5点や一定金額で十分とは判断できません。台風接近後でも安全にできる屋内の点検はありますが、強風や浸水の危険がある中で買い出しに出ないでください。

よくある質問

3日分あれば十分ですか?

復旧や物資の到着は災害ごとに違います。公的な目安を参考に、家庭や地域の事情に応じて備えてください。

ポータブル電源は全家庭で最優先ですか?

一律には決められません。ただし医療機器が必要な場合は専門家と電源確保を先に相談し、一般家庭向けの価格順で後回しにしないでください。

浴槽の水を残せば飲料水も賄えますか?

飲料水の代わりにはしません。特に幼い子どもがいる家庭では、残し水による溺水事故を防ぐ対策が必要です。

停電で解凍されたものを冷凍し直せますか?

完全に溶けた冷凍食品は再冷凍を避けます。安全な保存温度を保てなかった食品は食べずに処分してください。

マンションでも水を運ぶ容器は必要ですか?

断水だけでなくポンプやエレベーターの停止も想定して、運べる重さと階段での移動を確認しておくと役立ちます。

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