トレンドインサイト編集部|公開:2026年8月15日|訂正:2026年9月21日
2026年夏の電気・都市ガス支援は、8月使用分の値引き単価が7月・9月使用分より高い制度です。ただし、9月の請求総額が年間で最安になるとは限りません。使用量や料金単価が違うため、補助額と請求額は分けて確認します。
月別の値引き単価
経済産業省の2026年6月12日公表資料に示された対象期間と単価は次のとおりです。電気は1kWhあたり、都市ガスは1㎥あたりの額です。
| 使用月(資料上の検針月) | 電気・低圧 | 電気・高圧 | 都市ガス |
|---|---|---|---|
| 7月(8月検針分) | 3.5円 | 1.8円 | 14.0円 |
| 8月(9月検針分) | 4.5円 | 2.3円 | 18.0円 |
| 9月(10月検針分) | 3.5円 | 1.8円 | 14.0円 |
ここでいう「9月検針分」は、銀行口座から9月に引き落とされる金額と必ず一致する意味ではありません。請求・支払日と支援の対象月の対応は、契約先の案内で確認してください。「今月届いたから今月使用分」と決めないことが大切です。
同じ使用量なら、8月分の値引きが大きい
比較条件を揃えるため、各月の使用量を電気260kWh・都市ガス30㎥と仮定します。これは編集部の計算例で、標準世帯の統計値や、あなたの家庭の請求予測ではありません。
| 使用月 | 低圧電気260kWh | 都市ガス30㎥ | 計 |
|---|---|---|---|
| 7月 | 260×3.5=910円 | 30×14=420円 | 1,330円 |
| 8月 | 260×4.5=1,170円 | 30×18=540円 | 1,710円 |
| 9月 | 260×3.5=910円 | 30×14=420円 | 1,330円 |
| 合計 | 2,990円 | 1,380円 | 4,370円 |
実際には毎月の使用量が変わります。例えば、低圧電気で7月400kWhなら値引きは1,400円、8月200kWhなら900円です。この例では、単価が高い8月のほうが値引き額は小さくなります。「単価」「使用量」「値引き額」の三つを一緒に見る必要があります。
請求総額が最安とはいえない理由
値引きは請求を構成する要素の一つです。冷房などで使用量が増えれば、値引きがあっても支払いが増える場合があります。契約の料金体系や燃料費調整なども関係するため、補助単価だけで年間の最安月は決められません。
架空の同条件比較で、補助前の請求が7月10,000円、8月13,000円だったとします。電気の値引きをそれぞれ910円、1,170円と置くと、補助後は9,090円と11,830円です。補助は8月のほうが260円多くても、支払いは8月のほうが高いままです。この数字は仕組みを説明する計算例で、実際の電力会社の見積もりではありません。
明細はこの順に確認する
- 契約先の支援案内で、対象の料金プランと適用月を確認する。
- 明細の使用期間と使用量を控える。検針日・請求日・支払日も別の欄に書く。
- 支援が独立した値引き欄か、燃料費調整単価等に含まれているか確認する。
- 使用量×対象単価で概算し、事業者の端数処理や表示方法と照合する。
- 合わない場合は、請求番号と対象月を手元に置き、契約先へ問い合わせる。
明細に大きく「補助」と書かれていないだけで、値引き漏れとは断定できません。反対に、当サイトの例と同額でないだけで請求が間違っているともいえません。計算例は自分の明細を読む補助として使ってください。
10月使用分以降は、別の案内を確認する
この記事が参照した6月12日の公表資料の対象は7〜9月使用分です。この資料だけで、それ以降の支援の有無や将来の請求額を確定することはできません。最新の対象期間は資源エネルギー庁の支援案内と契約先で確認します。
LPガスは上の都市ガス単価をそのまま適用する対象ではありません。資源エネルギー庁は自治体によるLPガス使用者等への支援も案内しています。国の電気・都市ガス支援と自治体の制度を混同せず、対象地域や条件を確認してください。
よくある質問
8月使用分が一番安くなりますか?
今回の3か月では値引き単価が最も高いですが、請求総額が最も安いとは限りません。使用量や補助以外の料金条件も影響します。
9月に払った料金なら4.5円/kWhですか?
支払月だけでは判定できません。資料の8月使用分・9月検針分と、契約先の請求期間の対応を確認してください。
4,370円が現金で戻りますか?
この数字は一定の使用量を仮定した値引きの合計です。全世帯への定額給付ではなく、実際の使用量などで金額が変わります。
プロパンガスにも同じ単価を掛けられますか?
掛けられません。都市ガスとLPガスは制度の扱いが異なります。自治体と契約先の案内を確認してください。
負担を減らすために冷房を止めるべきですか?
料金だけを理由に体調を損なう我慢を勧めるものではありません。明細を確認する作業と、暑さへの対策は分けて考えてください。
出典と関連ページ
単価・対象期間は本文の経済産業省資料と資源エネルギー庁の案内を参照。金額例は編集部が明示した仮定から計算しました。契約別の料金や適用可否は契約先へご確認ください。

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