夏休み予算は平均58,902円|子ども費用を削れる・削れないで仕分け

生活・節約

✍️ トレンドインサイト編集部|カテゴリ:生活・節約|2026年8月3日公開予定

出典:インテージ「夏休みに関する消費者調査」(2026年6月17〜22日、全国15〜79歳男女5,000人)

2026年の夏休み予算は平均58,902円。前年より1,618円、率にして2.8%増え、3年ぶりの増加となった。物価高のなかで、旅行、帰省、外食、子どものレジャーをどう組み立てるか悩む家庭は多い。

最初に重要な注意点がある。この58,902円は「子ども1人にかかる費用」ではない。インテージが全国15〜79歳の男女5,000人に聞いた夏休み期間全体の予算平均だ。子育て世帯だけの平均でも、学校の夏休みだけを対象にした数字でもない。本記事では、この数字を家計で使える形に分解し、削れる費用と削りにくい費用を仕分けする。

📋 この記事でわかること

  • 平均58,902円の正確な意味と調査条件
  • 前年・国内旅行・海外旅行との比較
  • 6万円弱を週・日・月単位に直した家計感覚
  • 削れる費用、削りにくい費用、先に確保する費用
  • 予算オーバーを防ぐ具体的な管理方法

平均58,902円は何の数字?調査条件を確認

調査主体は株式会社インテージ。2026年6月17日から22日に、全国の15〜79歳の男女5,000人を対象として実施した。性別・年代・地域は国勢調査に基づく母集団構成に合わせて回収されている。対象期間は7月18日から9月30日までの夏休み期間だ。

📊 2026年夏休み予算の実測値

全体平均:58,902円

前年平均:57,284円(+1,618円、+2.8%)

宿泊を伴う国内旅行:109,305円(前年比106.4%)

海外旅行:531,505円(前年比132.3%)

平均が増えた最大の理由は、予算増加理由の45.7%が「物価高・円安」を挙げたことだ。前年の28.4%から17.3ポイント増えている。つまり、多くの人がぜいたくを増やした結果というより、同じ行動でも必要額が膨らんだ側面が強い。

国内宿泊旅行の予算は前年102,693円から109,305円へ増えた。増加理由の1位は「宿泊料金が高くなっているから」で35.0%。海外旅行は前年401,707円から129,798円増え、531,505円となった。全体平均だけを家族旅行の目安にすると不足しやすいことが分かる。

58,902円を家計単位に換算するとどれくらい?

金額をそのまま見ても、使い過ぎかどうかは判断しにくい。そこで編集部が、平均予算を管理しやすい単位に換算した。

14,726円
4週間で割った週予算
1,900円
31日で割った日予算
4.9か月
月1.2万円積立で用意

月1万円を夏休み用に積み立てるなら約5.9か月、月1万2,000円なら約4.9か月で平均額に届く。翌年に向けるなら2月または3月から積み立てれば間に合う計算だ。直前に6万円を一括で出すより、固定費と同じように月割りするほうが家計への衝撃は小さい。

ただし、これは1人あたりの金額ではない。家族4人だから4倍の235,608円と機械的に計算するのも適切ではない。宿泊費は人数で増えやすい一方、車の交通費や一部の入場パックは人数比例にならない。自分の家庭では費目ごとに積み上げる必要がある。

削れる・削りにくい・先に確保する費用の3分類

予算を一律に10%削ると、満足度や安全性まで下げてしまう。費目の性質で分けるのが現実的だ。

分類 主な費目 管理方法
削りやすい 外食、土産、追加課金、予定外の買い物 日額上限を決め、現金・別口座で管理
削りにくい 帰省交通費、宿泊、学童、習い事 早期予約、日程変更、自治体制度を確認
先に確保 水分・暑さ対策、保険、医療、緊急移動費 節約対象にせず予備費として分離

特に暑さ対策費は削らないほうがよい。調査では猛暑に「とても不安」「不安」と答えた人が53.1%、やや不安まで含めると79.1%に達した。無料の屋外施設へ行けば必ず節約になるとは限らず、飲料代、移動費、暑さを避けるための急な屋内施設利用が増えることもある。

予算6万円を組み立てるモデルケース

旅行を伴わない家庭向けに、平均額に近い6万円の配分例を作った。これは統計上の費目別平均ではなく、編集部による管理用モデルである。

  • 固定イベント費:20,000円
  • 近場レジャー・入場料:12,000円
  • 外食・軽食:10,000円
  • 交通費:8,000円
  • 自宅用の遊び・学習:5,000円
  • 予備費:5,000円

ポイントは予備費を最後の残りではなく、最初から分けることだ。予定外の出費をゼロにするのは難しい。予算の8〜10%を触らない枠にすると、1回の予定変更で全体が崩れにくい。

「自宅で過ごす」38.6%でも支出はゼロではない

過ごし方で最も多かったのは「自宅で過ごす」の38.6%。宿泊を伴う国内旅行は18.3%、ショッピングや食事などは17.3%、海外旅行は2.1%だった。巣ごもりは支出を抑えやすいが、食費、電気代、動画配信、ゲーム課金、宅配などが増える可能性がある。

編集部の見解としては、自宅の日を「何もしない日」ではなく、あらかじめ低予算イベントとして設計するのが有効だ。図書館、無料配信、家にある材料での工作、午前中だけの公園などを予定表に入れれば、退屈を理由にした突発的な外出や買い物を減らしやすい。

家計を守る5つの実務

  1. 固定費から先に書く:帰省、宿泊、学童など動かしにくい金額を先に確定する。
  2. 週予算に分ける:6万円なら週1万5,000円弱。週末ごとに残額を確認する。
  3. 無料イベントも総額で比較する:交通、飲食、駐車場まで含める。
  4. 子どもと上限を共有する:現地で決めるのではなく、土産や課金の上限を出発前に決める。
  5. 予備費を別管理する:猛暑、体調不良、交通変更に備えて5,000円程度を残す。

もう一つの編集部の見解は、平均に合わせること自体を目標にしないことだ。平均には海外旅行の53万円超も、自宅中心の低予算も含まれる。自分の予定を積み上げた結果が4万円なら、平均との差を埋める必要はない。反対に宿泊旅行をするなら、6万円に抑えることだけを優先すると無理が出る。

よくある質問

▶ Q. 58,902円は子ども1人あたりの費用ですか?
違います。全国15〜79歳の男女5,000人に聞いた夏休み予算の全体平均です。子ども1人あたり、または子育て世帯限定の平均ではありません。
▶ Q. 前年よりどれくらい増えましたか?
2025年の57,284円から1,618円増え、前年比102.8%です。予算増加理由では物価高・円安が45.7%で最多でした。
▶ Q. 国内旅行をする場合も6万円で足りますか?
調査の宿泊を伴う国内旅行予算は平均109,305円です。人数や泊数で変わりますが、全体平均58,902円を旅行予算の基準にすると不足する可能性があります。
▶ Q. どの費用から削るべきですか?
外食、土産、予定外の買い物など調整しやすい費用から検討します。暑さ対策、医療、緊急移動費は節約対象にせず、予備費として確保してください。
▶ Q. 来年に向けて毎月いくら積み立てればよいですか?
平均58,902円を目安にする場合、6か月なら月約9,817円、5か月なら月約11,781円です。月1万〜1万2,000円が一つの目安になります。

まとめ

  • 2026年の夏休み予算は平均58,902円で、前年より1,618円増
  • 子ども1人あたりではなく、15〜79歳の調査対象者全体の予算平均
  • 物価高・円安を増加理由に挙げた人は45.7%
  • 宿泊国内旅行は平均109,305円、海外旅行は531,505円
  • 費用を3分類し、予備費を先に確保すると管理しやすい

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※出典:株式会社インテージ「夏休み予算は平均58,902円。3年ぶり増も物価高影響大」(2026年7月9日公表)。調査地域:全国、対象:15〜79歳男女、標本数:5,000人、調査期間:2026年6月17〜22日。
【免責】本記事は公表資料をもとに編集部が家計管理の観点から整理したものです。平均値は個別世帯の適正予算を示すものではありません。料金・制度・営業状況は利用前に各公式情報をご確認ください。

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