水道料金の「平均改定率」は、そのまま自宅の請求額の増加率ではありません。水道メーターの口径、使った水量、下水道使用料、検針期間、減免の有無をそろえて比べる必要があります。
松本市:平均20.11%でも、各家庭の率は別
松本市は2026年4月1日から水道料金を改定し、平均改定率を20.11%と説明しています。市の資料は、施設の更新・耐震化や事業収支を改定理由に挙げています。
この平均率を、自分の上下水道の合計請求額へそのまま掛ける計算はできません。水道料金の新旧表で口径と使用水量を確認し、下水道の請求がある場合は別に確認します。
静岡市:6月使用分から改定、支払月と一時軽減に注意
静岡市は2026年6月使用分から水道料金・下水道使用料を改定しました。使用月、検針月、支払月は同じとは限らず、地区ごとに請求の時期も異なります。移行期は新旧料金が混在する場合があります。
また同市は、2026年8〜12月使用分のうち4か月分について、水道・簡易水道の基本料金の40%を軽減する案内を出しています。請求総額が40%下がるという意味ではなく、対象期間と適用内容を確認してください。改定率だけでは実際の請求額を説明しきれません。
検針票でそろえる5項目
| 項目 | 見る理由 |
|---|---|
| 水道事業者・契約形態 | 自治体の直接請求か、管理会社経由かを確認 |
| 使用期間 | 1か月分と2か月分を比較しない |
| 口径 | 基本料金が口径で分かれる場合がある |
| 使用水量(m³) | 従量料金の段階が変わる場合がある |
| 内訳・軽減 | 水道、下水道、減免などを分ける |
請求額だけが増えていても、使用量や期間が違えば値上げ分だけを取り出せません。同じ水量を旧表と新表へ当てはめて比べると、単価改定の影響を区別できます。日割りや端数処理があるため、事業者の公式計算ツール・早見表を優先してください。
差額の計算例
例えば同じ条件の2か月分が5,000円から5,600円になると仮定すれば、差額は600円、月換算で300円です。6回とも同じ差額なら年換算は3,600円ですが、これは架空の計算例で、自治体の平均や将来の予測ではありません。季節による水量や期間限定の軽減があれば、単純な年換算と実額は変わります。
節水の前に、異常と減免を確認する
普段と比べて急に水量が増え、心当たりがない場合は、水道事業者や賃貸の管理会社へ相談してください。漏水時の減免は地域と条件によって異なり、必ず受けられるものではありません。案内される前に無断で設備を変更しないようにします。
節水する場合も、飲用、手洗い、調理、衛生や暑さへの対策を犠牲にしないでください。使用水量を減らしても基本料金が残る場合があり、節水機器の購入費まで含めて考える必要があります。
よくある質問
全国一斉に同じ率で上がりますか?
いいえ。事業者ごとに料金と改定時期を確認します。
答申が出たら、その額で請求されますか?
答申・案と最終決定を分けて確認してください。適用開始日や減免も別の確認項目です。
将来推計は家計予算にそのまま使えますか?
一定の仮定に基づく推計と、決定済みの料金は異なります。自宅の請求額の予告ではありません。
水を使わなければ0円になりますか?
基本料金などが残る場合があります。休止・廃止時の扱いを事業者へ確認してください。
賃貸で内訳が分かりません。
管理会社へ計算方法と請求期間を確認します。自治体の料金表だけで合うとは限りません。

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