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当編集部ではこの数週間、食品の値上げ・放置サブスク・電気ガス補助の終了・スマホ代・水道料金と、家計を圧迫する固定費のニュースを1つずつ追いかけてきました。この記事はその総まとめです。
結論から言うと、固定費の見直しはやる順番で結果が大きく変わります。頑張って食費を切り詰める前に、「一度やれば毎月効果が続くもの」から片づけるのが正解です。
結論:値上げには「固定費の見直し順」で対抗する
値上げは止められませんが、サブスクとスマホ代だけで年7万円前後は使い方を変えずに取り返せます。さらに電気・ガスは10月に政府補助が終了するため、夏のうちの見直しが効きます。
見直す順番は「効果 × 手間」で決める
固定費見直しの鉄則はシンプルで、「手間が少なく、効果が大きいものから」です。多くの人が失敗するのは、いちばん手間がかかって効果が小さい「食費の節約」から始めてしまうからです。
編集部が扱ってきたテーマを、効果額・所要時間・効果の持続性で並べるとこうなります。
| 順番 | 項目 | 年間の効果目安 | 所要時間 | 効果の持続 |
|---|---|---|---|---|
| STEP1 | サブスクの棚卸し | 最大 43,000円 | 10分 | ◎◎ |
| STEP2 | 電気・ガスの契約確認 | 世帯により変動 | 30分 | ◎◎ |
| STEP3 | スマホ代の見直し | 24,000〜30,000円 | 1時間 | ◎◎ |
| STEP4 | 食費は「防衛」に切り替え | 値上げ分の抑制 | 毎日 | △ |
| 番外 | 水道料金 | 削減不可 | — | — |
効果額は各調査の平均値・公表値に基づく目安。◎◎=一度の手続きで毎月効果が続く/△=続けないと効果が消える

ここからは、優先度の高い順に「今日できること」を整理します。
STEP1|サブスクの棚卸し(所要10分・今日できる)
最初にやるべきは、口座・カード明細を開いて「使っていないのに引き落とされているもの」を止めることです。調査では、使っていないサブスクに払っている額は平均で年43,000円。値上げで増えた食費分が、まるごと消えている計算です。
やり方はシンプルです。
- ①明細を3か月分さかのぼる:毎月・毎年の定期課金だけを拾い出します。年払いのものは1〜2か月見るだけでは見つかりません
- ②「先月使ったか」だけで判定する:「そのうち使う」は使わないサインです。迷ったら止める。必要になれば再契約できます
- ③解約の導線が深いものから着手する:解約ページが分かりにくいサービスほど、放置されている確率が高い傾向があります
とくに見落とされやすいのが、アプリストア経由の課金(iPhoneならApple ID、AndroidならGoogle Play)と、キャリア決済でまとめられている分です。銀行明細だけを見ていると、この2つは「サービス名」ではなく決済事業者名で表示されるため気づけません。
👉 詳しくは:【調査】使っていないサブスクに年43,000円払っていた(放置サブスク診断つき)
STEP2|電気・ガスの契約確認(所要30分・10月までが勝負)
電気・ガスの政府補助は2026年7〜9月分で終了し、10月以降は補助のない請求に戻ります。さらに11月からは再エネ賦課金の上乗せも復活するため、「今の契約のままでいくら増えるか」を知っておくことが先決です。
ここで重要なのは、いきなり乗り換え先を探さないことです。順番はこうなります。
- ①現状を数字で把握する:検針票かWeb明細で、直近12か月の使用量(kWh・m³)を確認します。金額ではなく使用量が基準です
- ②補助終了後の請求額を試算する:同じ使用量で、補助がなくなるといくらになるかを出します
- ③そのうえで比較する:使用量が分かって初めて、どの料金プランが有利かを判断できます。使用量が少ない世帯は、乗り換えても効果が小さいこともあります
編集部の計算機を使えば、家族構成と契約内容から負担増と取り返せる額を30秒で試算できます。
👉 補助終了の詳細:電気・ガス補助、10月で終了|11月からの上乗せ復活まで解説
STEP3|スマホ代の見直し(所要1時間・効果は毎月続く)
大手4キャリアの平均は月4,420円、格安SIMなら30GBでも月2,068円。差は月2,000円超、年にすれば24,000〜30,000円です。使い方は変えなくていい、というのがポイントです。
それでも乗り換えが進まない理由は、たいてい次の3つの不安です。
- 「速度が落ちるのでは」:昼休みなど混雑時間帯に差が出るのは事実です。ただし動画視聴やSNS中心の使い方なら、実用上の差を感じない人が多数です
- 「手続きが面倒では」:MNPワンストップに対応した事業者同士なら、転出手続きなしで乗り換えが完結します。実作業は1時間程度です
- 「キャリアメールが使えなくなる」:有料でメールアドレスを持ち出せる仕組みが各社にあります。まずどのサービスの登録に使っているかを洗い出すのが先です
いきなり乗り換えなくても、いまのキャリア内で料金プランを見直すだけで下がるケースもあります。データ使用量が契約プランより大幅に少ないなら、そこが最初の一手です。
👉 タイプ別の見直し方診断:スマホ代、平均より払いすぎ?タイプ別に選ぶ格安SIMの見直し方
STEP4|食費は「削る」より「防衛」(値上げを知って先回り)
食費の節約は毎日手間がかかるわりに、効果が小さくストレスが大きい領域です。優先すべきは切り詰めることではなく、何がいつ上がるかを知って、上がる前に買う・代替品に切り替えるという防衛です。9月は3,029品目と今年最多の値上げが控えています。
具体的には、値上げ発表から実施までの1〜2か月のタイムラグを使います。保存の効く品目(調味料・乾物・レトルト・飲料)に絞って、値上げ前にまとめ買いしておく。生鮮品は買いだめできないので、対象外と割り切ります。
👉 値上げ品目の詳細:9月の値上げ3,029品目は今年最多|家計はいくら増える?
番外|乗り換えができない固定費もある
ここまでの4ステップは「契約を変えれば下がる」ものでしたが、水道料金だけは例外です。水道事業は自治体の地域独占であり、契約先を選べません。
そして2026年は、松本市が平均20.11%、秩父地域が36.1%(答申は51%)といった改定が相次いだ年でもあります。EY Japanらの推計では、2046年度までに全国の水道事業者の約96%で値上げが必要とされています。
下げられない固定費がある以上、下げられる固定費で取り返すしかない——これが、STEP1〜3を優先すべき最大の理由です。
👉 詳しくは:水道代の値上げマップ|電気・ガスより見落とされがちな公共料金
やってはいけない見直し
最後に、逆効果になりやすいパターンを挙げておきます。
- 保険を最初に見直す:金額は大きいのですが、判断に必要な知識が多く、時間がかかります。手間の少ないSTEP1〜3を終えてからで十分です
- 使用量を把握せずに乗り換える:電気もスマホも、「今いくら使っているか」が分からないまま乗り換えると、かえって高くなることがあります
- 全部を一気にやろうとする:1日で終わらせようとすると、たいてい最初の1つで止まります。10分で終わるSTEP1だけを今日やる、が正解です
- 食費から手をつける:毎日の努力が必要なわりに効果が続きません。固定費を先に片づけた方が、同じ労力で何倍も効きます
よくある質問
まとめ:固定費は「一度やれば毎月効く」
- 順番が9割:サブスク(10分)→ 電気・ガス(30分)→ スマホ(1時間)→ 食費は防衛
- サブスク+スマホだけで年7万円前後を、使い方を変えずに取り返せる
- 電気・ガスは10月の補助終了前に現状把握を。負担増は計算機で30秒試算
- 水道のように下げられない固定費もある。だからこそ下げられる項目で取り返す
- 逆効果なのは保険から始める・使用量を知らずに乗り換える・全部一気にやる・食費から手をつけるの4つ
- 節約の頑張りどころは変動費ではなく固定費。一度の手続きで効果が毎月続く
あわせて読む
- 使っていないサブスクに年43,000円払っていた|STEP1の詳細と放置サブスク診断
- 電気・ガス補助、10月で終了|11月からの上乗せ復活まで解説|STEP2の前提となる制度の動き
- スマホ代、平均より払いすぎ?タイプ別の見直し方|STEP3のタイプ別診断つき
- 水道代の値上げマップ|乗り換えできない固定費の現在地
※各金額は出典調査の平均値・公表値に基づく目安です。実際の削減額は世帯構成・契約内容により変わります。料金・制度は必ず最新の公式情報をご確認ください。



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